【読書キロク】ハチミツとクローバー 10巻

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漫画『ハチミツとクローバー』10巻の感想です。
作者は羽海野チカ先生。
最近だと『3月のライオン』でもお馴染みですね。
実は管理人はまだ『3月のライオン』を読んだことがない…

そのうち読みたいんですけどね〜…

 

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感想

いよいよ最終巻です。
表紙のみんなが笑顔。
それぞれ別の方向へと進み始めるわけですが、どの人物もこれからに期待できる終わり方で良かった。

はぐちゃん花本先生は今までどおり支え合いながら生きていくだろう
あゆ野宮さんとしょっちゅう喧嘩しながらもなんだかんだ一緒に仲良くやっていくだろう
真山リカさんも一緒に仕事しつつ今後も親密になっていくだろう

森田さんはピーターのもとで働きつつ、いい作品を持ってまたはぐちゃんのところへ再登場、
お互いを高め合う存在となるだろう(ライバル的ポジション)

竹本は盛岡で修復士として頑張っていくだろう

彼らの未来を想像するのが楽しい。
それぞれが前向きで未来が感じられるから爽やかで希望が持てるラスト。

ラストシーンはまさに青春って感じで、竹本と一緒に涙が止まらなくなりそうだった。

 

個人的に1つ納得いかなかったのは、花本先生がはぐちゃんに恋愛感情を持ってた、というところかな。
「父親のような気持ちで今後の人生をはぐちゃんに捧げたい」の方がしっくり来た気がする。
あくまでもはぐちゃんは森田さんを好きだったはずだし。
はぐちゃんは結局”恋愛”より”絵を描く人生”を選び、それは花本先生のもとで最大限発揮される。
って感じで良かった気がする。(伝わってるだろうか)

将来的に花本先生とはぐちゃんが結婚してるのとかキスしてるのとか想像できないし
やっぱ花本先生には無理に恋愛感情持たせる必要なかったかなぁ。
はぐちゃんが花本先生を選んだ事自体は違和感なかったんだけどね。

あくまでもはぐちゃんは恋愛をしないで絵に捧げて生きていく人生を選んだ、
そして花本先生はそのはぐちゃんをずっと支えていく道を選んだ、の方がしっくり来たと思う。
恋愛感情なしでも成り立つ関係だし。


これに対して説得力ある見解があったら教えてください…

ハイライト

ではふりかえります

chapter.61

 

捨て身の花本先生

自分の持つ全ての時間をはぐのリハビリにつぎ込む覚悟をした花本先生
浜美を休職した事が明かされる

 

「描けなくなったら私も死ぬ」

森田と2人で過ごすはぐちゃんだが、右手が腫れ始める
森田は引き止めるが、結局病院に戻ることになる

 

「描きたいの。これ以外の人生は私にはないの」

最終的に”森田さん”ではなく”描く人生”を選んだはぐちゃん

 

「修ちゃんの人生を私にください」

森田さんの想いを受け取ったからこそ、絵を描く人生を選ぶ覚悟を決めたはぐちゃん
今まで言おうと思ってて言えなかった花本先生への言葉をようやく口にする
恋愛ではなく花本先生のもとで絵を描き続けていく人生を取ったはぐちゃん。

chapter.62

 

花本先生とはぐちゃん

回想。
花本先生がそばにいてくれたからこそ、今までのはぐちゃんは安心して描き続ける事が出来た。
そして、これからも。

 

川原で殴り合い

飲み明かした森田さんと竹本は朝5時に川原で殴り合い
青春だねぇw

森田さんは同じ”才能を持っている者”としてはぐちゃんの存在に甘えようとした、でもそれを見透かされた
もしあのまま森田さんとはぐちゃんがくっついても共依存の関係にしかならなかったような気がする

 

「ああ好きさ、大好きさ!」

しかし花本先生がはぐちゃんの事を娘みたいな存在じゃなくて恋愛対象として見始めたのはいつなんだろう?

chapter.63

 

真山登場

スペインに行ってた真山が久々に登場
花本先生の事を聞いて喜ぶw
それにしても花本先生と真山は仲良しだな

 

「生きる意味が何にかかってるか、だと思う」

真山とあゆの会話。
はぐちゃんと森田さんは好き合ってるのに結ばれなかった理由。
はぐちゃんの人生は「恋愛」ではなかった。
”森田さんと愛し合って生きる人生”と”描き続ける人生”の2つを本能のジャッジに任せて、それで描く方を選んだ

 

花本先生とリカさん

2人ともようやく前を向けるようになってきた。
それぞれ幸せになってほしい。

 

ピーター

真山が森田さんを探し当てられた理由…
ピーターのもとにFAXを送ったのねw

 

復讐相手の家族

の復讐相手の家族の今
さぞ恨んでるのかと思いきや、家族みんなで前向きにスタートしていた
そして弟と城山がひそかにタダ同然で家を貸してあげるという援助をしていた
馨もようやく救われた感じがする

chapter.64

 

あゆと野宮さん

この2人、結局最後まで中途半端な関係だったけど、
少なくとも未来に希望が持てる感じだったので良かった。
これから喧嘩もたくさんしそうだけど、なんだかんだで仲良しカップルになるのかな

 

森田兄弟

馨が帰ってきた。
森田さんはピーターの会社に行くことにした。
そして成長して新しい何かを作ってはぐちゃんの前に立ちたい、と。
恋人関係にはなれなかったけど、はぐちゃんと今後もずっといい関係(ライバル関係?)を保っていく気がする。

 

最後

はぐちゃんと竹本も卒業。
みんなで会うのももう最後。
寂しいねえ(´;ω;`)ブワッ

 

ハチミツとクローバー

「うまく行かなかった恋に意味はあるのかって」
「今ならわかる。意味はある。あったんだよここに」
ここでまさかのタイトル回収
食パンのサンドイッチ1枚1枚に挟まれたハチミツとクローバー

 

「はぐちゃん、オレは君を好きになって良かった」

竹本の恋はほろ苦くも甘酸っぱくてかけがえのない青春の1ページになった。
彼は作中では誰かと結ばれたりしたわけではないけれど、これから先きっと素敵な出会いがある。
そう思えるラストだった。

空の小鳥

一緒に収録のよみきり短編
ごく普通のカップルの心のすれ違いのお話。
短いながら上手くまとまってたと思う。
青い鳥が空に溶けているって表現が羽海野ワールドって感じでいい。

プチ番外編

バレンタインデーの思い出。
おまけ目当てで、バレンタインチョコはおまけのおまけ処理扱いされてるw

番外編

将棋合コンの話
山田の合コン破壊神っぷりと山崎のやっぱりなんでも着こなすエピソード再びw

星のオペラ

短編だけど名作。
ドラえもんの道具を1つだけ使ってストーリーを作る”という企画だったそう。
暗記パンがまさかこんな形で登場するとは思わなかった。
世界観が素晴らしくて読んでてほっこりした。




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