NHKスペシャル『終わらない人 宮﨑駿』を見た個人的な感想

2016年11月13日放送のNHKスペシャル『終わらない人 宮﨑駿』を見た個人的な感想です。
大河ドラマ『真田丸』からの流れで何となく見たんですが
かなり面白い内容で、最初から最後まで見入っちゃいました。
あんまりこういう記事って書かないんですが、視聴して思うところがあったので簡単に感想を書くことにしました。

引退宣言後の宮﨑駿

CGを使った短編アニメーションへの取り組み。
題材は毛虫。
若手CGクリエイター達の手を借りつつも、なかなか思ったようなのが出来ず。
自分で作れないからこそ、上手く伝えられないからこそのもどかしさ

CG修正しようとして何か変なとこ押しまくって慌ててるとこは、普通のおじいちゃんって感じで微笑ましかったw

1シーンの細かい動作1つにすら妥協を許さないのは、さすがだなと思いました。
部下としてはたまったもんじゃないでしょうけどねw
でも、こうやっていいモノって出来ていくんだなって。
スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』もこんな感じで出来たのかなぁなんて思ったり。

クリエイター全員が職人肌だと作品1つ生み出すのも大変なので、
現代の商業主義には合わないなぁとは思います
なので全クリエイターに見習ってほしいとは言えませんが、
それでもこういったとことん拘るクリエイターは、いつの時代にも最低1人はいてほしいものですね。

焦り

もう75歳という年齢。
「ハッ!俺はもうこんなジジイだったんだって」
自分ではまだまだ若いと思ってても、気付いたらいつの間にかジジババの年齢に。
身体も段々言う事を聞かなくなってくる。
年を取るってほんとこんな感じなんだろうな。

かつて同じ作品を作り上げた仲間たちや友人の訃報も届くようになる。
自分もいつ死んでもおかしくない。
それってすごく怖いことだなと思う。

本当は長編アニメーションを作りたくてたまらないんだろう。
でも、費やす時間が5年だとすると…
宮﨑駿はもう80になる。
そもそもあと5年も生きていられるのかも不確実なわけで。

もし作品の完成に立ち会うことなく死んでしまったら、という恐怖もあるだろう。

ドワンゴのプレゼン

放送後に各所で物議を醸している場面ですね。
ドワンゴがCGアニメーションのプレゼン(?)で
人や生き物になりきれなかったようなもののCGを持ってくるんですが。

まあ気持ち悪い悪趣味なものですね。
ドワンゴの川上会長曰く、「ゾンビもののゲームとかに使えそう」とのことでしたが。

これは宮﨑駿は怒るだろうな〜と思ったら、案の定激おこでした。
極めて不愉快” “生命に対する侮辱
「僕はこれを自分の仕事とつなげたいとは全然思えません」

個人的に、このCG「悪趣味だな〜」とは思いましたが、
川上会長の言うとおりゾンビもののゲームにはいいんじゃね?という感想を抱きました
ただ、わざわざ宮﨑駿に見せた意味がわからん
いかにも宮﨑駿が嫌いそうな感じだし、ジブリ作品に結びつくとは思えない。

川上会長的には「よっしゃ自信作!宮﨑駿のお墨付き貰っちゃおう☆」みたいな考えだったんですかね。
だとしたらかなり浅はかだなぁと思います。まあ実際の経緯は分かりませんけど。

んで、「身体障害者の知人を思い出す」という宮﨑駿の言葉が物議を醸してるみたいですが。
あくまでも宮﨑駿は自身の率直な感想を述べたまでで、
それが正しいとか正しくないとかいうのはあまり重要ではないように思います。

あと、宮﨑駿は別にこのCGをドワンゴが作って使う事自体は否定してない。
僕の知らないところで勝手にやってろ」と言うスタンス。
ただ、嫌悪感を示して「自分は使わない」という意思を示しただけ。

これ見て自分は「さすがブレないなぁ」って思いましたね。(小並感)
ただ、後継者が育たない理由も何となく分かったような気がする。

まあドワンゴの件は完全にプレゼンする場所間違えてるっしょこれ、って感想です。
宮﨑駿にまた長編作らせるために鈴木Pがけしかけたという説が出てましたが、自分もそれに一票w

追記

そもそも、宮崎駿自身はあのCGを気持ち悪いとは一言も言ってません
ドワンゴ側は「データの一つとして実験的に面白い物が出来た」という認識だったけど
宮崎駿はアニメーションに命を吹き込むことに情熱を持ってきた人間。

だからあのCGをデータの一つではなく一つの生き物として捉えた。
というか宮崎駿じゃなくても一つの生き物として見た人はそこそこいると思う。
そういった視点であのCGを見ると、一つの生き物が必死で動こうともがいているように見える

それをニヤニヤしながら「気持ち悪い」と連呼する川上会長に嫌悪感を覚えて「生命の侮辱だ」という言葉を用いたんだと思う。
というわけで、あのCGの気持ち悪さではなく、必死でもがいて動こうとしてる様子に身体障害者の知人を重ねてしまったのかなと。

なので、物理演算データの一つとして見るなら別にゾンビっぽい動きでも気持ち悪かろうと別にいいんですが
CGだろうが何だろうが一つの生物として捉える宮崎駿にわざわざアレをプレゼンしたのは、ドワンゴさん企画持ち込む場所間違えてますよって話だと思う。

長編企画スタート

ドワンゴのプレゼンを見てこのままだと業界がダメだと思ったのかは定かではないですが、
再び長編を作る決意をした宮﨑駿。

腹くくった感じがありますね。
この長編が世に出るかはまだ分かりません。
自分は完成したものを映画館で見れる日を待ってます。

再放送

再放送11月16日(水)午前0時10分から。
ジブリの名シーンを使った演出も良かったし、ナレーションがトトロのメイちゃんだったり
細かいこだわりが感じられていいドキュメンタリーでした。
見逃した方は是非見てみるといいと思います。



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ブログの今後書く記事などの参考にします。
もし良かったら回答していってください。
よろしくお願いします

 

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