「プロカウンセラーの聞く技術」読了。

 

昔から話す際に聞き役にまわる事が多かったが、最近特に人の身の上話や悩みを聞く機会が多いので読んでみた。
プロの臨床心理士による聞く技術の本。
管理人は元々”聞き上手”と言われる事が多い。その理由が何となくわかった気がする。

プロの聞き手はとにかく話し手の話を聞く事に徹底する。
変に口を挟まない。入れるのは相槌くらい。
とにかく話し手に話させる。
助言らしい助言もしない。話し手本人が思考を整理しながら話をし、それで答えを導かせる手法をとる。

あとは共通の友人の悪口や好きな物をけなされた時など聞き手がムッとする場面。
そこで反論を挟むとただの喧嘩や議論になってしまうので、
話し手がどうしてそんな事を言ったのか、なぜその心理状態になったのかを頭の中で分析する。
個人的には結構当たり前の事だったんだけど、それを理解せず喧嘩になってるパターンはよく見る気がする。

結局自分が”聞き上手”と言われる所以は、元々寡黙な性格で(本当ですよ)
自分が話すよりも人の話を聞く方が好き。人間観察も好き。
誰かが話してる時も相槌を打つか、相手が言葉に詰まった時に助け舟を出すくらい。
だから話し手が話しやすいと感じるのかなと思う。

本に書いてある事で気を付けなきゃいけないなと思ったのは、
話し手に心の内の話をさせるということは同時に心を無防備にさせる事。
悪い人間(詐欺師など)はその心の弱い部分につけ入る。
詐欺のような悪事を考えているわけではなくても、無意識で心の隙につけ入る事がないように気を付けたい。

あと管理人は元々感受性が強い方だ(自分で言うのも何だが)。
この感受性の強さは、人の話を聞くという点でメリットとデメリットがある。
人の話を自分の事のように親身に聞ける反面、そのダメージをダイレクトに食らいやすい。

本に書かれていた昔の主婦の井戸端会議の手法で、ある程度は躱した方が良さそうだ。
本当に大事な友人の話ならきちんと聞くが。ある程度躱さないと自分の精神が潰れる。

他に面白かったのは、上司と部下の会話や親子の会話の部分。
基本的に上司や親など、立場が上の人間が一方的に喋る傾向にある。
だが、上の者が一方的に喋っていると部下はついてこないし、子供は心を閉ざしてしまう。
本書の聞く技術を活かして、部下や子供の話を積極的に聞いた方がコミュニケーションが円滑になるだろう。

とりあえず友人との会話では”聞き手のターン”と”話し手のターン”を意識して
使い分けるのがベストかなぁと思う。聞きっぱなしだとさすがに疲れちゃうもんね。
自分ばかりが話しっぱなしなのもダメなので、ターン制意識で。
そう考えると仕事でひたすら人の話(しかも赤の他人)を聞き続けてる臨床心理士ってすごいなと思う。

というわけでなかなか面白い本だった。
一読してみる価値はあると思う。
この本を読んで「あれ、自分話しまくってた…。全然人の話聞けてなかった…。」とドキッとする人も多いのでは。