「プロカウンセラーの聞く技術」読んだ感想

 

どーも、管理人のうつやまです。

今回読んだ本は「プロカウンセラーの聞く技術」という本。Kindle版。

 

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なぜこの本を読む事になったか?

元々管理人は人から身の上話や悩みを聞く機会が多かった。
その時に「聞き上手ですね」と言われる事もあり。
聞き上手ってどういうことなんだ?”と思い始めたのがきっかけ。
あとは今後、人からの話を聞く時の参考になったらと。

 




どんな本か?

そのタイトルの通りプロカウンセラー(臨床心理士)による、
人の話を聞く技術について書かれた本だ。
本書では「聞き上手は話さない」「相づちを打つ」等のテクニックが31個紹介されていて、
そのテクニックごとに細かい解説がされている。

テクニックごとに項目が分かれていて、とても読みやすい。

 

本文の引用と個人的解釈

ここでは本文で個人的に印象に残った文章と、それに対する管理人の考えを挙げていく。

 

No.96
聞き上手になるということは、相手の気持ちを負担に感じず、こちらから話したくならないような訓練が必要なのです。

No.126
なぜなら、自分の話に耳を傾けてくれる人の言うことを、人はよく聞くものです。

 

この二文は、とにかく自分の話をせずに相手の話に耳を傾けるという話。
人は基本的に話好きなので、聞くよりも話してしまいがちだと思う。
話を聞いている時も、次の言葉を考えていたり。
そうするともう聞き手じゃなくて話し手モードになっているということになる。

管理人はもとから結構聞く方に専念していたから”聞き上手”と言われたりしたのかなと。

 

No.567
ふつうの人は、自分の経験談を話すことが相手の経験値を増すと考えています。これはあながち否定できませんが、実際は話し手が考えているほどの効果はないのです。なぜなら、経験・学習というのは実地経験しないとわからないことのほうが大きく、自分の体験は、そのときのタイミングや状況に合って、うまくいったことなのです。

 

これは現在の教育現場など様々なことに言えるんだけど、
失敗を恐れすぎている人が多いと思う。
だから、教える側が教えられる側に手取り足取りアドバイスする。

でも、結局色々教えたところで、実際に失敗してみなきゃ分からないと思う。
そもそも偉大な科学者達だって、数々の失敗を重ねたうえで大発見をしたわけであって。
赤ん坊だって歩き方を丁寧に教わったところですぐに歩けるものではない。
何度も立ち上がろうとして失敗して、失敗を繰り返してようやく歩けるようになる。
失敗は成功のもと”という言葉だってある。

つまり何が言いたいかって言うと、この文にあるように
丁寧にレクチャーするよりも、実地経験した方が普通に本人のタメになるので、
何かを教える時は本当に基礎の基礎だけで、あとは好きにやらせろってことかな。
百聞は一見に如かずとも言うね。

逆に口出ししすぎるとウザがられちゃうよね。

 

No.834
答えられない質問、正答がいくつもある質問こそ、大切な質問です。答えられない質問には答えないで相手の心を聞くことが、聞き上手のコツの一つなのです。

 

正答が1つじゃない質問は、大抵答えは人それぞれだ。
それを「これこれはこうあるべき」と1つの答えにまとめようとする人はよく見る。
(学校の学級会での話し合いでそう刷り込まれてるだけな気もするが。)
自分と異なる意見の相手には、論破して説き伏せようとしている。
(というか、Twitterでよく見る論争のようなものは大抵それな気がする)

相手の意見を聞き、そう思った理由をまず聞く。
一通り相手の主張を聞いたうえで、自分の意見とそう思った理由を言う。
互いの意見は尊重し合う。意見は違って当たり前。答えが無限にある質問ならなおさらだ。

自分の主張を頭ごなしに否定してくる人と話なんかしたくないもんね。

 

No.903
聞き手は話し手より偉くはないことを自覚しているべきです。それでもついつい人の悩みを聞くと、自分がその人より偉いと感じ、助言をしてしまうことが多いものです。話し手との平等性を確保している聞き手は、尊敬していい人です。

 

親と子供、上司と大人にありがちな構図。
どうしても親や上司が上の立場に立って、アドバイスする側になりがちだ。
そうやって上から目線で何かを言われ続けると、弱い立場の者は萎縮してしまう。

そうすると相談したい事があっても相談出来ない。
こうしてコミュニケーションが取れなくなっていくわけだ。

 

No.1454
聞き上手は、相手の言う内容がどのようなものであろうと、そこには一理あることを認識しています。

 

これは例えば自分がdisられた場合でも、ちょっとイラっとしながらも
「この人には何があってどういう思考に至ったんだろう」と考える。
そこから「若い頃苦労したんだろうな…それならこんな極端な意見になるのも納得かも」
なんて考えに至ったり。

これで無用な喧嘩は避けられるはず。

 

No.1459
相手の話をよく聞こう、理解しようとする人は、正しいことにのみ目を向けるのではなく、人間の弱い部分、影の部分に対しても理解があるのです。

 

よく「正しい事は正しくあるべきだ」と信じて疑わない人がいる。
しかし、そうもいかないのが人間であり、人間の面白さの一つだ。

そもそも正しい事を素直に正しくやるだけなら、世の中かなり簡単だと思う。
しかし簡単な世の中は面白くない。そもそも、それは多分人間である必要はない。
ロボットみたいなものだろう。

 

No.1780
感情と思考は拮抗する心理機能です。感情は基本的には快・不快にもとづく判断機能です。一方、思考は、論理の整合性にもとづく判断機能です。感情型の人と思考型の人の論争は、話し合いが決裂して結論が出ないことが多いのはこのためです。

 

男女の会話によくあるパターン。
女性は愚痴を聞いてほしくて話してるのに(とにかく聞いてほしいという理由だけ)、
男性は具体策や「そう思うならその友達とは遊ぶのやめたら?」と言うと
女性が「そういう問題じゃない!」と怒り始める、みたいな。

これは男女の脳の違いから起こりやすい瑕疵。
女性は特に助言が欲しくて男性に話しているわけではない。
ただ話す事で溜飲を下げて満足したいだけ。

 

最後に

この本は正直、人の話を聞く機会のある全ての人にオススメしたい本だ。
親子の会話、上司と部下の会話、夫婦の会話、友達の悩み相談など…。
あらゆる場面に対応出来るテクニック…というか心構えが紹介されている。
いわば聞くというコミュニケーション手段について解説された本だ。

人との話し方についての本は数多くあるが、
対して人の話を聞く事について書かれた本はあまりない気がする。

「人と話すのが苦手だ!克服したい!」という人はよく見る。
しかし、話すのが苦手なら相手に話させるという手もある。
管理人も元々寡黙な人間なので、自分から話さずに人の話を聞く方に重点を置いてたら
聞き上手になっていたような気がする。

この本はプロカウンセラー目線で書かれているので、
実際はこの本で書かれているほど聞き手に徹する必要はないと思う。
ただ聞き手パートと話し手パートを意識して、上手く使い分けることが重要だ。
会話のキャッチボールとはそういうものだ。片方が投げっぱなしだと続かないだろう。

こう考えると、プロとして他人の相談を受けるカウンセラーってすごい職業だなと思う。
1日中ずっと話を聞いてなきゃいけないし。自分にはせいぜい友達からの相談で精一杯だ。

一読する価値はある本だ。
ここで紹介した文章以外にも「おっ」となる事がたくさん書かれている(避雷針の話とか)。
ぜひ読んでみてほしい。

 

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