映画『レ・ミゼラブル』感想

映画『レ・ミゼラブル』の感想記事です。
超大作のミュージカル映画。




感想

普通にネタバレあります。

 

管理人は中学生の頃から小説版(子供文庫版)を愛読してました
それだけ思い入れの強い作品です。

ミュージカル調の映画です。
全編歌中心で進んでいくので、好きな人は好きだし、苦手な人は苦手なタイプだと思います。
歌から演出から何もかもが完成されている。パーフェクト。
管理人は複数回見てるんですが、見る度に目頭に、いや全身に、熱いものがこみ上げてくる。

ミュージカルがもとの作品ということもあり、場面ごとに盛り上がり→次のシーンという流れです。
なので2時間半という長時間ながら、飽きる事なく見ることが出来ます。

各俳優の演技力、歌唱力も素晴らしい。
主演のヒュー・ジャックマンやコゼット役のアマンダ・サイフリッド
そして外せないのはファンティーヌ役のアン・ハサウェイ
まさに悲劇的な痛ましさ。圧巻だった。

個人的に良かったのはテナルディエ役のサシャ・バロン・コーエン
元々コメディアン俳優みたいですね。
憎たらしいテナルディエがどことなくコミカルで憎みきれない雰囲気になったのは、
この人の力が大きかったのかなと思っています。

さて肝心のストーリーですが。
舞台はフランス革命の時代のフランス
パンを盗んだ罪で約20年服役されていたジャン・ヴァルジャンという男の一生を中心に描かれています。

憎しみや苦しみだけで生きてきた彼が、慈悲深い司教様と出会ったことで優しさを知り、価値観を180度変えることになる。
それが始まり。
そこから改心したジャン・ヴァルジャン、それを追うジャヴェール、不幸なファンティーヌ…
そのファンティーヌの娘コゼットを育てる事になり、更に愛情というものを知るジャン・ヴァルジャン。
こうしてどんどん話が展開していきます。

原作を読んだ身としては、やはり物足りないなぁという部分は結構あるのですが。
(マリユスがコゼットに一目惚れするシーンがやたらスピーディーだったり他にも色々)
2時間半という尺に収めるにはこの形がベストだったのかなと思ってます。
ラストシーンは文句なしです。満足です。
(※ちなみにミュージカルは見たことないです)

小説にもミュージカルにもない映画ならではの魅せ方も多く、その点でも満足。
民衆の歌を歌うシーンなどは映画ならではの迫力が出てましたね。
ラストの演出然り。

長々と書きましたが、とにかく人生で一見の価値ある映画だと思ってます。

原作小説

上記にもある通り、原作はヴィクトル・ユーゴーの小説です。
それがミュージカル化され、更に映画化されたものが今作。

小説からかなり端折ってるし、微妙に違ってる部分もあったりします。
管理人は小学校高学年の頃にこの本(少年文庫版)を読み、それ以来大事な作品の一つとなっております。
大人になってから大人向けの方も読みました。

ちなみに映画を見て、ジャン・バルジャンの物語に興味を持った人は
是非原作を読んでみるといいと思いますが、ストーリーだけ追いたいなら岩波少年文庫版をオススメします。
普通の大人向けの方はとにかく超長いんですよ…
あと薀蓄多め。

 

パリの下水道について興味ない方は、素直に少年文庫版を読みましょう。
まあ薀蓄は薀蓄で面白かったりするんですけどねw
普通の人は最初の司教の説明から長すぎて、ジャン・バルジャンが登場する前に挫折すると思います

あと、原作は挿絵も素敵なんですよねー。
昔からコゼットの絵が好きでした

 

印象的なシーン

 

印象的なシーンが多すぎて選べねえ…
でも一つ挙げるとするならやっぱりラストシーンの民衆の歌ですかねぇ…
数々の困難や葛藤を経て辿り着いた場所。
ラストで死んだ人達がみんな爽やかに歌ってるシーン、あんなの泣くに決まってるじゃないですか。

ちなみに死んだ人みんなと言えど、ジャヴェールはこの場にいないです
彼が苦悩のまま自殺したからなのだろうか…
そうだとすると悲しいですね。
決して彼は悪人ではなく、己の使命(正義)にただ従っていただけだったから。

ハイライト

1815年

時は1815年。
フランス革命の時期。

 


囚人

過酷な労働を強いられる囚人達。
その男は人並みならぬ怪力の持ち主だった。
パンを盗んだだけで19年囚人として過ごし、仮釈放され自由の身になった24601号

 


自由

仕事を探す彼だが、その身分証を持つ限りは本当に自由にはなれない。
差別され、石を投げられ…泊まる宿もない。

 


司教様

外で凍えている彼のもとに司祭が現れる
差別などせず、客人として施しをしてくれる心優しい司祭

 


銀の燭台

だが、夜になると彼は燭台を盗む。
そしてあっという間に連行されるが…
司教様は「燭台は差し上げた」と言い、更にはもっと高価な物まで渡す
何と尊い…

司教様は彼に「正しい人におなりなさい」と言った
「神よ、俺は何てことをした?」
そんな司教様を前に、改心する彼
彼はそれまでの人生で、優しさに接したことなどなかった。

 


「ジャン・バルジャンは死んだ!」

こうして彼の壮大な物語は始まった

 


8年後、モントルイユ

モントルイユの人々は貧困と飢えと共に暮らしていた。
そしてファンティーヌ登場。
彼女は工場で、スケベな工場長にセクハラされながらも縫い子をしていた。
だが彼女には隠し子がいた…

 


マドレーヌさん

心を入れ替えたジャン・バルジャンは”マドレーヌさん”として立派な市長となっていた。
だが、仮釈放時に顔を合わせたジャヴェールもその街に…

 


クビ

慈悲などなく、ファンティーヌはクビになる
彼女はマドレーヌさんに助けを求めるが、彼は今それどころではなかった…

 


警部

8年越しの再会。
ジャン・バルジャンはジャヴェールの顔を忘れるわけもなく…。
馬車に敷かれた人命救助の為に、人並みならぬ怪力を見せるジャン・バルジャン。
ジャヴェールに正体がバレそうに…

 


職を失ったファンティーヌ

だが娘の為に金を稼がなければならない
彼女は髪の毛を全て売った。
そして歯も売ってしまう

 


娼婦

髪の毛も歯も売ったファンティーヌ
とうとう娼婦に堕ちる。
どんどん堕ちていく様が痛ましい…
演技が素晴らしい分、尚更痛ましいんだわ…

映画では描写されていないが、小説ではうら若いお嬢さん時代の描写も少しだけあるしね…
ボロボロに崩れ去った後のファンティーヌの歌声がまた…
開始30分でこの山場よ…

 


「こんな地獄じゃなかった。輝きにあふれていたはず」

今人生に_夢やぶれて 二度とかえらない

 


警察

男にいたずらされて抵抗したクリスティーヌは、警察に突き出されてしまう
正義”のジャヴェールに連行されそうになるが…
通りがかりのマドレーヌさんに助けられる

 


「見捨てられたのよ」

市長のマドレーヌがあの時工場長に判断を託したせいでファンティーヌはこうなった
彼女はマドレーヌさんにつばを吐きかける
だが、それでも市長さんは彼女を救う

 


不敬

ジャヴェールはマドレーヌ市長をジャン・バルジャンだと見破り、本部に通報していた
だが、本部は既にジャン・バルジャンを捕らえていた
人違いのニセモノである
ジャン・バルジャンは冤罪の彼を身代わりとして見捨てるのか、はたまた助けるのか。

 


破滅か地獄か

名乗り出るべきか否か、独り悩むマドレーヌさんことジャン・バルジャン
「私は誰だ?」
司教様を思い出し、彼は名乗り出る事を決意する

「私こそ24601号!」

 


病院

見えない娘コゼットに話しかけるファンティーヌ
「娘さんは私が守ろう」
ジャン・バルジャンはファンティーヌの娘、コゼットを守ることを誓う
そしてファンティーヌは永遠の眠りについた。

 


ジャヴェールと対峙

すかさずジャヴェールが登場。
ジャン・バルジャンはコゼットを連れて来なければならない
だがジャヴェールは容赦なく正義を振りかざす
ジャン・バルジャンとジャヴェール2人の武器と歌声が交錯する緊迫感溢れるシーン

ジャン・バルジャンは水中へ消える

 


コゼット

一方、ファンティーヌの娘コゼットは宿屋で奴隷のように働かされていた
ファンティーヌがあそこまで命懸けで仕送りしてたのに、この扱いなのか…
宿屋のテナルディエの娘、エポニーヌとは偉い格差だ

 


テナルディエの宿屋

下品でひっでえ宿屋だ
クズ達が愉快に騒いでいる、そんな場所

ちなみになぜクリスティーヌがこんなひどい宿屋にコゼットを預けたのかというと
たまたま昼下がりに見かけた時のテナルディエの女将さんと娘達は、愛に溢れてとても美しかったから
まさかこんな悪党だとは思わなかっただろうな…

 


夜の森の一人水を汲みに行かされたコゼット
そこでジャン・バルジャンと出会う
ジャン・バルジャンは借金を全額支払い、コゼットを連れて行く
ぼったくり金額だろうが構わず支払うジャン・バルジャンかっけえ…

しかし、このシーンのテナルディエ夫妻が白々しいことこの上ないw

 


こうしてコゼットを引き取り、実質彼女の父親となったジャン・バルジャン
彼の中に今までなかった、愛情というものが芽生える

 


パリ

パリに入ろうとしたジャン・バルジャン達だが、そこでは検問が行われていた
逃げる彼らに、追手ジャヴェールが迫る。

 


修道院

彼らが入り込んだのは修道院だった
そこにいたのはフォーシュルヴァン
マドレーヌさんだった時代に、馬車の下敷きになっていた男だ
彼は、自分を救ってくれたマドレーヌさんに恩を感じていた

 


暗闇のどこか

夜のパリを見下ろしながら歌うジャヴェール
彼は彼で己の正義を信じている。

 


9年後、1832年パリ

浮浪児の少年
パリの街を思うがままに駆け抜けていく少年
その名はガヴローシュ
革命の機運が高まるパリの街の中、彼は自由だった

 


革命

革命を先導する富裕層の若き青年達
その中にはマリウスも。
彼は国王派の祖父に勘当されてしまう。
「フランス万歳!」

 


少女

祖父に追い出され、ボロアパートで暮らすマリウスに想いを寄せる少女

 


マリウスは美しい娘を見た瞬間、恋に落ちる
その娘はコゼットだった。

 


テナルディエ

テナルディエ一家は落ちぶれて貧民街にいた
ジャン・バルジャンと再会する
そしてジャヴェール警部とも再会してしまう
隙を見てジャン・バルジャンは逃亡

 


エポニーヌ

マリウスに想いを寄せていた少女の正体はエポニーヌ
テナルディエの娘だった
そんな想いも知らず、マリウスはエポニーヌにコゼットの捜索を頼む

 


団結

革命も近くなった頃
盛り上がる若者達だが、マリウスはコゼットの事が忘れられない
恋に燃え上がるマリウス。
しかし今は恋している場合ではない、民衆の為に立ち上がらなければならない

 


コゼット

一方、コゼットもマリウスに一目惚れしていた。
華やかで可愛らしい歌声。まるで小鳥の囀りのような。
だが父親ジャン・バルジャンはコゼットを失うのを恐れている

 


父の過去を知りたいコゼット

だがジャン・バルジャンは断固として話そうとしない

 


エポニーヌの片思い

コゼットの居場所が分かり舞い上がるマリウス
一方エポニーヌは…あぁ切ない

 


再会

再会し、愛を確かめ合う二人
その様子を遠くから見つめるエポニーヌ…
優しくて哀しい歌だ…

 


エポニーヌ

父、テナルディエがジャン・バルジャン達を狙っている事を知るエポニーヌ
この子はもうほんとにね…切ない役回りだ
そしてジャン・バルジャンは、コゼットを連れて急遽家を発つ事になる

 


独りぼっち

独り雨に打たれるエポニーヌ
叶わない恋の歌を歌う彼女が本当に悲しい
エポニーヌには幸せになってほしい…

「愛してる でも届かない」

こうして離れ離れになったコゼットとマリウス
一方「何てみじめな人生だろう」と歌うエポニーヌ

 


革命前夜

マリウスは革命を選んだ
様々な人物の、パリ市民の想いが交錯し_
「その日が来る」
革命が始まる

 


革命

「戦う者の歌が聞こえるか? 怒れる者の歌声が」
熱いシーンだ。

 


暴動

こうして暴動が始まった
「バリケードへ!」

 


「ウソつき!」

スパイとして革命軍に紛れ込んだジャヴェールだが、
ガヴローシュに全て見抜かれていた
ジャヴェールは縛られてしまう

「”フランス革命”だ!」

 


撃ち合い開始。

「マリウス、危ない!」
マリウスをかばってエポニーヌが撃たれる
「それだけでいいの」
エポニーヌの最期…

彼女は愛するマリウスを守って撃たれて死んだ
最期に幸せになれただろうか

 


ガヴローシュとジャン・バルジャン

マリウスに頼まれ、届け物をするガヴローシュ
届け物は、マリウスからコゼットへの手紙だった
「この若者を探さねば」

 


スパイのジャヴェール

思わぬ形でジャヴェールと再会する
これは復讐のチャンスか…?
「また会ったな」

だが、ジャン・バルジャンは結局ジャヴェールを見逃す
「君は自由だ」

 


「死んでも構わない」

コゼットは遠くへ消えてしまった
だから自分は死んでも構わない
歌うマリウス
その様子を見たジャン・バルジャンは「彼を家に返してほしい」と祈る

 


火薬

市民は来ない、勝ち目は全くない状況
火薬、弾が不足しているのでガヴローシュが屍から拾おうとするが…
彼は撃たれる
「俺たちは戦って死のう」

 


「撃て!」

大砲も登場
壮絶な撃ち合いが始まる
マリウスも撃たれてしまう
どんどん殺されていく青年達

 


下水道

ジャン・バルジャンはマリウスを連れて下水道に隠れる
最後の青年が撃たれ、革命は終わる

 


ジャヴェール

戦いの後を訪れたジャヴェール。彼は何を想ったか。

 


下水道にて

テナルディエは屍者の持ち物を回収
ぶれない悪党だなw
ジャン・バルジャンはマリウスを担いで進む
だが、出口に待っていたのはジャヴェール

 


墓場

あくまでもマリウスを救う事だけを考えているジャン・バルジャン
結局ジャヴェールはジャン・バルジャンを見逃す
彼の掲げていた正義とは。

 


惑うジャヴェール

今まで正義を信じていたジャヴェールだが、その信念が揺らぐ
「奴は天使なのか悪魔なのか」
そうしてジャヴェールは川へ身を投げた。

 


生き残ったマリウス

結局、彼は実家へ運ばれただ1人生き残った
だがもう友はいない

 


コゼットとマリウス

こうしてコゼットとマリウスは結ばれる
一方ジャン・バルジャンはコゼットを失うことを決意

 


父の話

ジャン・バルジャンは、マリウスにだけ自分の正体を明かす
そして、自分はコゼットの前から姿を消すと宣言する

 


結婚

コゼットとマリウスの結婚式
幸せいっぱいの二人の結婚式だが、そこにテナルディエ夫妻が登場する
ジャン・バルジャンが死体を担いでたとチクるテナルディエだが…
逆に、彼がマリウスの命の恩人だと証明してしまう

この夫婦は最後まで小悪党だったなw

 


独り死を待つジャン・バルジャンは神へ語りかける
お迎えで現れたのはファンティーヌ
最期にコゼットとマリウスが現れる

「今、私の命は祝福された」
憎しみに生きる男が愛を知った物語

 


「苦しみはすべてようやく去ったわ」

ここで出て来るファンティーヌと司教様は反則すぎる。゚(゚´Д`゚)゚。

 


民衆の歌

そしてこの曲でフィナーレ
見てる方も熱い気持ちがこみ上げてくる
このフィナーレは何度見ても泣いてしまう

「明日は来る!」

主人公のジャン・バルジャンに限らず、
激動の時代に生きるフランス人達の生きる活力が伝わってくる作品だった。

音楽

どの曲も印象的。

アンケート

この度、ジャンルの多角化に伴いアンケートをリニューアルしました
長いので、Q1のみの回答でも全然構いません
回答頂いたアンケートは今後の運営の参考にします。
既に前回のアンケート回答済の人もそうでない方も、もし良かったらご協力をお願い致します。
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