30歳にしてようやく絵が描けるようになってきた。何を意識したかのまとめ。

イラストは難しい。

8年ぶりくらいにpixivを開き、自分のアップロードした絵を見たら、めちゃくちゃ下手だった。文句なしに下手だ。

よく”イラストが上手になる方法”みたいな記事で「昔は下手だったけど、こんなに上手くなりました!」

そんな感じでビフォーアフターを上げている人がいる。

だがそういう記事は大抵「お前、Beforeでもじゅうぶん上手やんけ!参考にならん!」と言いたくなるものが多い。

Illust beginner1

自分の場合はマジで下手だった。線ガタガタだし。かわいくないし。てかこれ何で描いてんだ、安い板タブ?それすら思い出せない。

だが、最近は自分の上達を感じるので絵を描く事が楽しい。ようやくデジタル絵の描き方が分かってきたような気がする。

クリスタでアトム模写。

タリーズ福袋に入ってたベアフルを描いたよ!

ではこの8年間で何があったか?

8年間毎日練習なんてしていないし、そもそも何年もろくに描いてなかった。

たまーに描いて、ちょっと描けるようになったかなぁ?と思い始めたのは去年頃からだ。それでもまだまだだ。

何かを掴み始めたきっかけは、12月に”一人アドベントカレンダー”でイラストを描く事についての考察をし続けた時。

一人でイラストを描くことについて毎日考察し続けた。

あとは良き指南書との出会い。ではどのようにして変わっていったか、おすすめの本を交えて文章にしていくよ。

描こうという意識を持つ

当たり前だが、絵は描こうと思わなきゃ始まらない。

「下手だから…」「失敗したらやだなー…」と臆していたらそれこそいつまでも描けないまま終わってしまう。

かといって、一生懸命描いて出来上がる絵がヘタクソ極まりないものでも心が折れてしまう。その状態で描き続けてたって楽しくない。では何が必要か?基礎トレーニングだ。

線一本からはじめる伝わる絵の描き方」という本がすごく良かった。

私も失敗を恐れていた人間だが、この本を見ながらデッサンとかやってみて、少しずつ絵に慣れていったように思う。

そこらへんのデッサン本は立ち読みしようとして開いただけで「うわ、無理…」

となってそっと閉じたくなるものばかりだったが、この本は最後まで読めた。

鉛筆と紙だけ用意して色々描いた。線がまっすぐ引けさえすればロジックで色々描けるようになるのが良い。

ラクガキ・マスター」という本も良い。

思えば子供の頃は下手だろうが描く事そのものがとにかく楽しかった。そんな童心を思い出させてくれる本だ。

どちらの本でも、物の形を単純な図形などに置き換えるという主旨の事が書いてあった。

そういえば昔ちらっとやった3DSの”ポケモンアートアカデミー”も図形から描きこんでいく形だった。

物の形をとらえる

物の形をとらえないと絵は上手く描けない。バランスがガタガタになる。

とにかく各パーツを単純な図形としてとらえる。それをバランス良く配置する。

バランス良く配置するのも、複雑なパーツよりは図形の方が簡単だ。

最初は図形をバランス良く配置するのも大変だったので、お手本を図形として捉えて、それだけをトレースしてやっていた。

トレースするのは基本の形だけだ。これなら大きく形が崩れる心配はない。

デジタル絵なら、これで「ラフ」として1枚のレイヤーにする。そこから次は「下書き」レイヤーを作って描きこんでいく。

Illust beginner

人物の描き方なら「ヒロマサのお絵かき講座」という本も参考になる。

下書き

この下書きは結構重要だ。

線画で1本の線に直せばいいやと疎かにしていると、そのペン入れがかなり大変な作業になる。迷い線だらけだと特に大変だ。

だから下書きの段階で迷い線を消して1本の線に絞る。とにかく消しゴムツールをたくさん使う。

納得出来る形になって始めて線画にいけるわけだ。

下書きいい感じに進んだ。

ペン入れ

ペン入れは難しい。私も苦手だ。

少し前まで、下書きで「いい感じじゃん!」と思っていた絵が、ペン入れした瞬間ヘッタクソになるという現象に悩まされていた。

下書きが迷い線だらけだったので、目の錯覚でそれとなく上手く見えるが、1本の線になると一気に下手くそになる。

それに気付いてから下書きの時点で線画に近い状態にしようと心得るようになった。

線の強弱も重要。

強調したいパーツ、近いパーツは太い線、細かいパーツや光の当たるパーツは細い線など使い分ける。ここでも消しゴム大活用だ。

あとデジタル絵、特にクリスタならベクターレイヤーを活用するのも良い。

私もベクターレイヤーはまだまだよく分かってないのだが、とりあえず線が重なったりはみ出たりする部分を消すのに楽だ。

ベクター用消しゴムというツールが大いに活躍する。ちゃんとプリセットで入っている。

線幅調整も使える。太くしたいところ、細くしたいところをなぞるだけで太さ調整出来る。

一定の太さで描いてから調整する事が出来るので便利だ。

塗り

ぶっちゃけ線画までで多少バランスが乱れていても、塗りさえちゃんとやれば見栄えが良くなると思う。

塗りの基礎のアニメ塗り。いわゆる各パーツごとの下塗り→影→ハイライトの流れを理解するだけで格段と変わった。

キャラ塗り上達術」という本が本当に参考になった。
一番最初のアニメ塗りだけでもかなり参考になったので、続くブラシ塗りや厚塗りとかも習得したらだいぶ幅が広がる気がする。

だが、まだ自分で0から描こうとすると「光源どっち?」「光どう当たってんの?」「影どこに出来るの?」となってしまう。

ここは模写の繰り返しで「こっちから光が当たるとここに影が出来るんだな」というのを体に覚え込ませるしかないのかなと思う。

最後に

絵が描ける人からしたら「当たり前じゃん」と言われてしまうような事ばかり書いてきた気がするが、

絵が描けない人からするとこの当たり前の事すら分からないものだ。

そういった人たちにこの記事が少しでも参考になったらなぁと思う。

絵の描き方はネットで調べてもたくさん出てくるが、最初はとりあえず1冊本を買ってみた方が良いと思う。これは絵に限らないが。

ネットは分からない時その都度調べるのには最適だが、何を調べたらいいか分からないレベルの初心者には厳しい。

全く知らない事は調べられないし、どの知識が役に立つのかも分からないから。

絵の上手さなんて、一定レベルを越えてしまえば、結局描きたい絵の為に努力出来るか否かなんじゃないかなと思う。

あとは技術を知っているか否か。

塗りとか描き込みなんて技術というよりは根気の作業だし。

イラストの描き方を勉強し始めてまず最初に思ったのが「世の絵師さんはこれを普通にやってるの…?すごくない…?」だった。

自分は今後しばらくは塗りの技法を身につけながら、色々なものを模写していこうかなと思っている。

漫画、アニメ、写真…。色々な媒体を模写したい。

何となく頭の中で「こういうオリジナル絵描きたいな…」というのはモヤモヤ浮かんでるのだが、まだ掴みきれない。

知ってる技法も少ないから引き出しもない。今はとにかく引き出しを増やしたい。

私は現在30歳だ。ようやく絵が楽しくなってきたが、同時に時間が欲しくなる。

10代、20代の頃からもっと色々理解して、絵を描き続けてたらもっと早い段階から絵が上手くなってただろうなぁ…なんて考える。

失った時間が惜しい。

だがまあ過ぎてしまったものは仕方ない。30超えてから絵が上手くなってもいいじゃん。人生これからよ。